オカナです。
数日前、同じ宿に泊まっている金やんさんから一緒にモーセの十戒で知られるシナイ山登らない?と声をかけて頂きました。
正直面倒くさがりやの怠け者オカナには無理と思い、たんたんに「私はパスね」と言いました。たんたんは凄く行きたがっていて、でもオカナが行かないと言うと「じゃあ、オレも行かない」と渋顔。
「行ってくればいいじゃん」って言ってもオカナを1人置いていくのが気になるのか、または自分1人登るのは心細いのか。
悩んだ挙げ句、オカナは覚悟を決めて行くことにしました。
登山なんて数十年ぶりです。
シナイ山。標高2285mって・・。気が重すぎる
そして夜の23時。迎えに来たバスに乗り込み約2時間かけてシナイ山に向いました。
1時間ちょっと走ったところでバスが止まり、そこで入場チケットを買うから全員外に降りろとのこと。
外に出た途端寒いのなんのって!!
ダハブでの日中はめちゃんこ暑くって、夜でも風が強いけどまだ耐えられるほどのものだった。けどその時は今まで経験したことのない(この国では)究極の寒さ。そう、例えるのなら日本の冬。
厚めの上着を2枚持ってきたとはいえ、これじゃあ足りないのでは?と不安に感じでしまった。
チケットはシナイ山の入山料+その付近に建てられた教会の入場料込みで1人£20。チケット売り場の兄ちゃんは結構適当だったんで、いけるかもと思い、他の旅人から持っている学生カードをお借りして(顔写真入り)半額の£10になりました。マンゴーマンゴージュース1杯分の代金得しました。

バスは再度走り始め、数十分後にシナイ山に到着。
シナイ山を一緒に廻ってくれるガイドのモーサ(19歳)と共にチームダハブの過酷な登山がスタートです。
入り口門を潜り抜ける私達に沢山のエジプト人がお見送りしてくれました。とても賑やかな歓迎をしてくれるなと思ってたら、エジプト人同士で口喧嘩してました。すんごい怒鳴り合いです。エジプト人は喧嘩大好き。毎日見られる光景です。激しいのだけども手を出さないのがエジプト流の喧嘩。だから見てるこっちも安心して写真をパシャパシャ撮っていられます。
出発早々激しい砂埃に悪戦苦闘。喉がめっちゃガラガラに。
オカナいきなりテンション下がる。
みんな元気に和気アイアイ。そんな中オカナは黙々と歩きます。とにかく出遅れるな。喋ると呼吸が乱れて辛くなるから前に進むことだけに集中しろと。たんたんは常にオカナを気にかけて「大丈夫?」と声をかけます

登山開始から20分ほど、最初の休憩所に。
歩いているときは暑くってしょうがないんだけども、止まると寒さがまた戻ってくる。

みんなまだまだ余裕。
19歳のガイド、モーサは英語が堪能。シナイ山にはロシア人がよく登りに来るそうで(なんで?)、その為ロシア語も話せるんだとか。
(この日もロシア人のツアー団体をよく見かけまして、オカナは「ヒョードル!ヒョードル!!」って叫んでいました)
12歳からこの仕事をしているというモーサ。薄いひらひらの白いロングスカートみたいな服(ソーブ)にサンダルという井出達。いやいや、その格好ありえないでしょ!?

歩き始めて1時間ほど経ってみんなの会話も控えめに。
オカナは常にトップをキープ。
別に一位ゴールを狙っているわけじゃない。ただ出遅れるのが怖いだけ。自分の前の人との間が開けてくるとなぜだか不安になってめっちゃネガティブになっちゃいそうだから。
一緒に登っている登山のスペシャリスト夫妻には登山での心構えは焦らず自分のペース(よりさらにゆっくりのペースが理想)でと言われていたけど、オカナはそれを破ってしまいました。常に先頭のモーサの後ろ、または横を歩いていました。
15分おきにある休憩場がせめてもの救い。
しばらく歩いていくとモーサがここからが階段の道が続くとのこと。出た、階段・・。
みんな、ヒイヒイ言ってます。歩く速度も徐々にスローに。
しかし歩き続けていくとオカナの体にある変化が。しんどいはしんどいのだけど、あまり苦ではなくなってきた。
なんだかキツさのピークが過ぎてしまったみたい。

登頂まであとわずか。
ひとまず日の出の時間まで時間があるからその間を休憩所で休むことに。
室内でもガタガタ震えてしまうほどの寒さ。
£10の簡素なお茶が美味しくって体がほんの少しでもぽわっと温かくなる。


朝の5時頃になり、外も明るくなり始めたころ、休憩所を出て残りわずかの頂上に向って出発。
そしてゴール!


そして
出てきました

おひさま
おはようございます


昨夜余った太巻きを持ってきてみんなでパクンチョ!!


こんな素晴らしい景色のなか、日の出を眺めながら寿司を食べるなんてある意味贅沢?(笑)

帰りにはあんだけ寒かったのが嘘の様に2時間後位にはもう暑いのなんのって!!
下り坂も意外とハード。もう足がガクガク。疲れきった足にこのゴロゴロとした岩が天敵。踏ん張れる力がもうないから何度も躓いたり、こける。

オイラも休憩~

無事下山
下山のあとは教会見学したけどオカナは正直教会はヨーロッパで散々見てきたし疲れてたからどうでもよかったです。
10時過ぎ、送迎バスが迎えにきました。帰りはみんな暴睡。でもオカナだけあることを考え中でずっと起きてたけど。宿には12時に到着。
オカナは悩んでいました。この日は私達がディープブルーで泊まる最後の日。
正直疲れてました。次の日は朝の10時に出発だから体を休めておきたい。でも・・。
そんな思いと同時にシェア飯が作りたい。
みんなの為に作ってあげられる最後の日だ。
たんたんは今日は止めようよと言うけど。
たんたんも疲れてたし「たんたんは休んでて。オカナ、1人でやるから」と言ったところでたんたんはきっと気にして手伝ってしまうのは分かってるからそうなるとたんたんに悪いし。
結局悩んだ結果、作ることにしました。今日の献立はポテトサラダと鶏の照り焼き。行きつけの八百屋さんもこの日で最後。オカナ達この店にはだいぶ貢献しました。「この店には毎日通って沢山買ってあげたんだから安くしてよね!!」ってお高いフレッシュのマッシュルームを値切りました。そのせいかこの日はいつもくれる不味いオレンジがプレゼントされませんでした。
宿に帰って調理開始。出来るだけ1人でやらせてとたんたんに言って最初はやっていました。
ここまでは順調。
2分の1ほど出来上がったころで突然聞かされたこの日の宿泊客追加。結果最高人数の18人に。
そしておかずが足りなくなって、たんたんが急遽買い出しに行ってくれました。帰ってきたたんたんと一緒に追加のおかず(前回好評だった春雨サラダ)を作りました。ここから徐々に疲労がピークに。
頼もしい助っ人グリコさんが手伝いに来てくれました。グリコさんのてきぱきとした動き、機転の良さに毎回助けられました。ありがとう、グリコさん!(助っ人グリコさん参上にホッとし、オカナは腰を下ろします。どう?このパーフェクトウンチングポーズ)

たんたん、グリコさん協力の下、無事にこの日も出すことが出来ました。
みんな、沢山食べてくれてありがとう。オカナは大満足です。
普段オカナ、たんたんは口下手であまり積極的に喋るほうじゃないからおとなしくって、逆に気を使わせてしまったかもしれない。(申し訳ないです)だからせめて私達ができる料理で気持ちを表現させてもらいました

食後はグリコさんの旦那さんでプロの整体師カデさんが極上マッサージをしてくれました。
お陰でオカナはその後、速攻暴睡です。
たぶんイビキかいてたかも。みなさん、ごめんなさい。

こうして私達のダハブ生活は終わりました。
13日間という長いようであっという間の日々。正直ゆっくり、のんびりはあまりできませんでした(笑)
「恋するダハブ」。私達はこの町で確かに恋に落ちました。ダハブ大好きです
ディープブルーで出会ったみなさま、どうかお元気で。
またどこかでお会いしましょう!!
からの・・・

今ヨルダン~♪
昨日フェリーでアカバに到着。ホテルで「宮廷女官チャングムの誓い」をやっていたよ~。
「アンニョハセヨー」じゃなくって「アッサラームアレイコム」ってしっかりアラビア語になってた!!
そんでもって今日はワディームーサという町にやって来ました。明日はぺトラ遺跡を見に行ってきます。
にほんブログ村
スポンサーサイト